ギターキット制作(アッセンブリー1)

エレキ的な息吹を吹き込む段階です。
説明書にそって組み立てて行くだけですけど。
加えて2点、説明書の範囲外の内容を試してみたいと思います。
フレットの調整作業と誘電ノイズを軽減させるための作業です。

ペグ取り付け

マシンヘッド

ペグを取り付けました。写真だけしれっと掲載していますが、なかなかの手強い作業でした。
まず、塗料でペグ用の穴が小さくなりブッシュが素直に入りません。
荒技で対処です。テーパーリーマーで穴をグリグリ広げて木工用瞬間接着剤で補強しました。
さらに右の写真ですが、一番上のペグの付け根のところが白く盛り上がっているように見えます。クリアラッカーが剥離しかかっています。さほどの圧力を加えたつもりもないのですが・・・。塗装面が思った以上に弱いようです。塗装の層が薄かったか?乾燥期間が不足していたのか?原因はいまいちわかりません。
課題として記憶しておきます。

pic_21

インレイでロゴを入れてみました。
貝を使ってみたかったのですが値段の問題や入手のしやすさでバーロイド板を使いました。
つき板ではなく、ヘッドを直に彫刻刀で彫り込んでロゴを埋め込んでいます。だめなやり方ですね。知識不足でした。
接着は2液性のエポキシパテを使いました。家にあった木炭を削って粉にしたものをエポキシに混ぜて着色しています。
黒の色調の違いで彫り方のざっくり具合がばればれですね。
愛嬌が足りないのでひよこマークを入れてみました。初心者を象徴する意味でもあります。

フレット調整

ネックの状態を確認

ここでやる事は、ざっくり言うと、ネックをまっすぐにしてフレットの高さを擦り合わせることです。

ネックの状態を確認しています。差し金をあててネックの反りを見ています。ラジオ体操の体を前後に曲げる運動でゆうところの前側が順反り、後ろが逆反りです。私のキットは逆反りでした。目視によるネックの状態の確認法もありますが、私には難しく感じました。とにかく真っすぐに見えてしまいます。
差し金は専門の工具の代用として使用しています。

トランスロッドを回す

トランスロッドを回して調整します。六角レンチ式ですね。ちなみに価格の安いものに多いそうです。キットですから最安の部類です。

回して細かく調整してみるのですが、差し金に沿うようにピッタリとまっすぐになりませんねぇ。いかがしたものか。
ひらめきました。この沿わない部分を擦り合わせるのだ!と。
ではさっそく!

フレット擦り合わせ作業

通常この作業ではサンドペーパーをとりつけた擦り板なるものを使用するようです。
私はダイヤモンド砥石を使ってみました。これは私がちょくちょくみて感心している某ビルダーさんのサイトでみつけたアイディアです。本当に素晴らしい作品を作っておられます。

砥石の#1000番側を主に使います。写真は逆側になっていますが。
擦っては定規をあててフレット間の高さを確認します。
我を忘れて擦ります。

フレットの状態

結果、ガビーン!真ん中、擦り過ぎました。
フレットのRを無視するような擦り方をしてしまったのです。3、4弦あたりの部分のRを削り落として真っ平らなんですよぉー。
やっちまったなぁ、なのであります。
とりあえず、まだ擦れてない部分だけでもRを意識して擦り合わせます。取り返しつかない感あります。

番手#1200

上の写真ではフレットの中央あたりの平面の面積が一番大きくなってしまっています。
しくじりました・・・・限りなくアウトに近いかもです。
しかし趣旨はエレキギターの作りを学ぶことです。気を取り直して制作をすすめます。完成後、だめならフレット毎取り替えます。

フレットについた傷をとります。ダイヤモンド砥石に#1200のサンドペーパーを巻き付けて使用しました。さらに粒目を#1500まで上げて研きました。

ここからさらにフレットの形状を整える必要があります。これまでの作業でフレットの頂上がでかい平面になってしまっているからです。形状を整えるのは専用の工具を使用したほうがよさそうです。フレット・クラウン・ファイルという工具を注文しておきました。
本日はショックもでかいのでここまでです。